ロドスタ全塗に向けて、コンプレッサを買おうと思います。
問題はどんなモノを買えば良いのか?
そこらのホームセンターへ行けば、¥3万以内でそこそこのモノが売られていますので、何も考えずに適当に買えば良いのかもしれません。
多分それであまり問題無いでしょう。
ただ、作業は青空塗装になるので、塗料ミストの近所への飛散が気になります。
イワタのスプレーガンのラインナップを調べたら、汎用タイプと、塗料の飛散と跳ね返りが少ない低圧タイプというのがありました。
汎用のガンで吹付け圧を下げると、微粒化性が落ちて仕上がりが悪くなりますが、低圧タイプのガンは、微粒化性をキープする特殊な構造によって、飛散を押さえつつ従来通りの仕上がりが得られるというスグレモノです。
これを使わない手は無いでしょう。
しかし、カタログを熟読していて、あることに気がつきました。
それは...
低圧ガンは、エア使用量がとても多い
吹き付け圧が下がった分の微粒化性能を、従来機よりも大量にエアを流すことでカバーする仕組みなのです。
そうなると、コンプレッサの能力が心配になってきます。
そこで、ポンプ出力だの、タンクの容量だの、コンプレッサの能力を計る目安はありますが、もうちょっと突っ込んで、定量的に能力を計ってみようというのが今回の企画であります。
はたして、どんな結果となるのか?
それでは、いってみよっ!
めぼしいのを挙げるとだいたいこんな感じかな。↓
| メーカー モデル | 出力 [HP] | エア吐出量 [L/min] | タンク容量 [L] | お値段とお店 |
|---|---|---|---|---|
| イワタ PRO TIGER 100 | 0.75 | 51 | 24 | ¥28,800 @ ワールドインポートツールズ |
| フィアック (オイルフリー) | 1 | 100 | 8 | ¥39,000 @ ファクトリーギア |
| イワタ WL7028 (オイルフリー) | 1 | 65 | 28 | ¥49,800 @ ドイト厚木店 ファクトリーギアで¥55,000だった。 ドイト侮りがたし(^^;) |
| 不明 | 1.5 | 130 | 24 | ¥29,800 @ ストレート |
| 不明 ("555"って描いてある) | 2 | 100 | 30 | ¥42,000 @ アストロプロダクツ、双葉 |
| シンコー | 1 | 忘れた | 忘れた | ¥2万ぐらい @ 全国津々浦々のホームセンター |
| ナカトミ | 1.5 | 100だっけ? | 忘れた | ¥2万5千ぐらい @ そこいら辺のホームセンター |
とても安いシンコーとナカトミのは、スペックも安いなりにもそこそこではあるので、何もこだわらずに買うのならば、リーゾナブルな選択です。 しかし、給油タイプであることと、他に比べて値段以外に突出した所が無いので、別に真面目に比べることも無いでしょう。 いろいろ比べた結果、「どれも大差無い」ということになれば、その時これらに目を向ければ良い、ということで、いきなりどろっぷ。(笑)
能力とお値段の点で高得点なのは、ストレートの1.5HPのやつ。
しかし、給油タイプなので、エアーにはオイルミストが混じります。
もちろん、塗装には致命的とも言えるデメリットです。
フィルターで濾し取るとしても、いまいちか?
パワーの点では、アストロプロダクツと双葉で売っている2HPのですが、ちょこっとアストロの店頭で現物を見たら、エア吐出量が100L/minと少ない値 (2HPというと普通180L/minぐらいか?) が書いてあったので、「本当に2HPなんかいな?」と怪しい印象を持ってしまいました。
そう考えると、¥42,000は高い。
給油式だしぃ。
これでオイルフリーだったら、大本命だったんですけど...
ポンプ本体にオイルレベルゲージの窓を発見して、一気に萎えました。
555どろっぷあうと。(笑)
クリーンエアを求めるのならば、イワタのWL7028かフィアック。
出力が1HPしか無いのはこの際仕方がありません。
値段的には、8Lしかタンク容量の無いフィアックはタンク増設必須だから、¥1万の差額はチャラ。
ちょっと気になるのが、双方出力は1HPなのに、イワタの方がエア吐出量が65L/minとかなり控え目なこと。
一般的に1HPあたり100L/minの吐出量が得られると言われているのですが...
但しイワタの表記は、最大圧力時の平均値とのことで、他のメーカーの測定条件が甘いだけなのかもしれません。
ま、コレだけじゃ判らんので、いよいよガンのスペックからコンプレッサの能力を定量的に計って見ませう。
使いたいと考えているガンは、イワタのLPH-100-152Gというモデルです。
分解すると、LPH(低圧タイプ)-100(小型)-15(1.5mmノズル)2(高微粒化)G(重力式)、となります。
これに加えて、1.3mmノズルのモデルと、汎用タイプのガンのスペックも並べて比較してみます。
| 型番 | 仕様 | 吹付け 圧力 [kgf/cm^2] | エア 使用量 [L/min] | 塗料 噴出量 [cc/min] | 400cc 噴き切る 時間 [sec] |
|---|---|---|---|---|---|
| LPH-100-152G | 低圧、ノズル1.5mm | 2.2 | 360 | 140 | 171 |
| LPH-100-132G | 低圧、ノズル1.3mm | 2.2 | 360 | 120 | 200 |
| W-100-152G | 汎用、ノズル1.5mm | 2.5 | 225 | 190 | 126 |
| W-100-132G | 汎用、ノズル1.3mm | 2.5 | 225 | 160 | 150 |
但し、これは全開で吹いてという事ですね、多分。
以上の数値から、タンクにエアをフルチャージしてある状態から、安定した圧で連続してガンを吹くことのできる時間を計算してみます。
タンク圧力は、イワタ1HPだけは他よりちょい高めの8.8〜6.8kgf/cm^2。
他は8〜6kgf/cm^2として計算。
温度は無視しました。本当は、圧縮すると温度が上昇するので、その分を計算に入れなければならないのですが、ポンプや配管やタンク表面から放熱される為、断熱圧縮では無いので、どうやって計算したら良いのかよーわからん(笑)。
使った具体的な計算式は内緒。(^^;)
でも簡単です。 タンクの最大圧力から、ガンの吹付け圧力まで圧力が下がる時間を計算すれば良いのです。 ポイントは、最大圧力から制御圧力の下限に圧が下がるまでは、コンプレッサは停止しているということ。 この前後で、タンクから出て行くエアの量が変わります。
まずは、低圧ガン LPH-100の場合。
| コンプレッサ | エア吐出量 | タンク容量 | 使用率 | エア満タンから 連続噴き付け 可能な時間 |
|---|---|---|---|---|
| イワタ 0.75HP | 51 | 24 | 14% | 26sec |
| フィアック 1HP オイルフリー | 100 | 8 | 28% | 10sec |
| イワタ 1HP オイルフリー | 65 | 28 | 18% | 36sec |
| ストレート 1.5HP | 130 | 24 | 36% | 32sec |
つぎに、汎用ガン W-100の場合。
| コンプレッサ | エア吐出量 | タンク容量 | 使用率 | エア満タンから 連続噴き付け 可能な時間 |
|---|---|---|---|---|
| イワタ 0.75HP | 51 | 24 | 23% | 42sec |
| フィアック 1HP オイルフリー | 100 | 8 | 44% | 18sec |
| イワタ 1HP オイルフリー | 65 | 28 | 29% | 60sec |
| ストレート 1.5HP | 130 | 24 | 58% | 66sec |
低圧ガンだとカップを1個噴き切るのに5ラウンドぐらい掛かる訳ですな。
えらいこっちゃ。(^^;)
ま、しかし、こればっかりはいたしかたない。
こうして見ると、エア吐出量にスペック上2倍の差がある、イワタ1HPとストレート1.5HPですが、タンク容量4Lの差と最高圧力の0.8kgf/cm^2の差のおかげで、なかなか良い勝負をしているではありませんか。
エア吐出量の測定条件が、イワタだけ他より厳しいとすれば、イワタのWL7028が一番モノが良いということが言えそうです。
う〜ん、流石イワタ。
意外にもストレート1.5HPとイワタ1HPの差が少ないし、やっぱり、塗装ということで、仕上がり重視でクリーンエアを取りたい。
それに、なんといっても、日本の一流メーカー アネスト岩田キャンベル(本体はMade in USAだけど)ということで、アフターサポートも安心出来そう。
てな訳で、
イワタ オイルフリーコンプレッサ WL7028 の優勝
でも、こうやって比べる前から、ぱっと見からして、なかなか良さそうな雰囲気なんですよね。
やっぱり、最初の直感は正しかった訳だ。
イワタのブランドに惹かれていたから、こういう展開に持って行ったとも言う。(笑)
でも、¥5万かぁ〜。 そして、ガンが¥3万。(-_-;)う〜ん